WEP56  ポスター②  8月30日 14号館1444教室 13:30-15:30
高次共振モード減衰型空洞の高次モードの測定とシミュレーションとの比較
The measurement and simulation of high-order modes in the HOM-dumped cavity
 
○斗米 貴人(JASRI),安積 隆夫(量研機構),稲垣 隆宏(理研),大島 隆(JASRI),西森 信行,保坂 勇志(量研機構),山口 博史(JASRI)
○Takato Tomai (JASRI), Takao Asaka (QST), Takahiro Inagaki (RIKEN), Takashi Ohshima (JASRI), Nobuyuki Nishimori, Yuji Hosaka (QST), Hiroshi Yamaguchi (JASRI)
 
次世代放射光施設NanoTerasuの蓄積リングでは、電子ビームの加速に4台の高次共振モード(HOM)減衰型加速空洞が使用される。加速モードとして509MHzのTM020モードを使用するが、運転時には電子ビームと空洞の相互作用により様々な共振モードが励起される。特に、TE111, TM011モードといったビーム軸上で電場強度を持つ高次共振モードは電子ビームの不安定性につながるため、本空洞ではこのような高次共振モードを減衰させる目的でHOM吸収体が配置されている。高次共振モードとHOM吸収体の減衰効果にを確認するため、空洞の設置前に共振周波数およびQ値の測定を行った。またAnsys HFSSを用いて加速空洞の電磁場シミュレーションを行って測定との比較を行った。本発表ではこれらの空洞の高周波測定とシミュレーションの結果について報告する。