WEP54  ポスター②  8月30日 14号館1444教室 13:30-15:30
ラージグレインニオブの強度評価
Evaluation of strength of large grain Nb for SRF cavities
 
○梅澤 裕明(総研大),山中 将(高エネ研),西田 尚志(東京電解)
○Hiroaki Umezawa (SOKEN), Masashi Yamanaka (KEK), Naoshi Nishida (Tokyo Denkai)
 
国際リニアコライダー(ILC)のような超伝導加速空洞の量産を考える上で、コスト削減は欠かせない。近年、レアメタルであるニオブ板の製造コストを下げるために、ラージグレイン(LG)ニオブの研究が進められている。LGニオブとは、鍛造、圧延、熱処理によって作られるニオブ板(結晶粒が細かいためファイングレインニオブ(FG)と呼ばれる)に対して、インゴットをそのままスライスして板材とする方法である。インゴットをそのままスライスするだけなので、製造コストを低減できる。一方、結晶粒が大きいため結晶ごとに伸びや強度が異なる。一般的にLGニオブ材の強度はFGニオブ材に比べて低い。本報告ではLGニオブ材を用いた、いくつかの引張試験結果を示す。