WEP44  ポスター②  8月30日 14号館1443教室 13:30-15:30
タンデム静電加速器に関するVR教材の開発
Development of VR-teaching materials for electrostatic tandem accelerator
 
○吉田 哲郎,大和 良広,笹 公和(筑波大学応用加速器部門),広田 克也,古坂 道弘(高エネルギー加速器研究機構)
○Tetsuro Yoshida, Yoshihiro Yamato, Kimikazu Sasa (UTTAC), Katsuya Hirota, Michihiro Furusaka (KEK)
 
筑波大学放射線・アイソトープ地球システム研究センター応用加速器部門では、6MVタンデム加速器および1MVタンデトロン加速器の2台の静電加速器を有し、加速器や放射線を利用した様々な計測実験と研究および教育活動を行なっている。これらの加速器をバーチャルリアリティー(VR)技術を用いて表現することを目指し、KEKと連携してVR加速器ツールの作成を進めた。作成したVRは、実験実習や施設見学での使用、人材育成に関する教育用教材としての使用を目的としている。実習や見学の際に、6MVタンデム加速器はタンク内を5気圧のSF6ガスで絶縁しているため、直接加速器の内部を見ることはできない。しかし、VRゴーグルを用いて加速器タンク内の360度写真を見ることで、実際にタンク内にいるような経験をすることができる。VRの開発環境として、UNITYを使用し、作成したVRをAndroid向けにビルドし、VRゴーグルのOculus quest 2に取り込むことで使用した。VRは6MVタンデム加速器と1MVタンデトロン加速器の2つのパートに分けて作成した。それぞれの加速器においてタンク内や加速器室の360度写真とCADのデータを読み込んだCGを作成し、コントローラーのボタンを押すことで切り替わるように設定した。加速器のCGでは加速管の中にビームが通っている様子も見ることができる。本発表では作成したVRの詳細について報告する。