WEP02 ポスター② 8月30日 14号館1421教室 13:30-15:30 |
レーザー加速ビームラインによる大電流ビーム輸送PICコードの検証 |
Verification of high-current beam transport PIC Code using laser acceleration beamline |
○松本 悠椰,榊 泰直(量研 関西研, 九大),永島 圭介,畑 昌育,遠藤 友随(量研 関西研),渡辺 幸信(九大) |
○Haruya Matsumoto, Hironao Sakaki (QST KPSI, Kyushu Univ.), Keisuke Nagashima, Masayasu Hata, Tomoyuki Endo (QST KPSI), Yukinobu Watanabe (Kyushu Univ.) |
我々は大電流ビーム輸送における荷電粒子間相互作用を考慮したシミュレーションを行うPICコードを開発している。大電流ビームではビーム内粒子間の空間電荷効果によるビーム発散・ビーム損失が問題となっている。その解決のために中性ガスを注入し、電離させた電子を付帯させることによって空間電荷効果を緩和する手法等が考えられている。本研究では、既存の加速器設計コードでは困難な多粒子種ビームの輸送計算をParticle-In-Cell法というプラズマ挙動シミュレーション法を用いて実現することを目標としている。一方、量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所にてレーザー駆動イオン加速技術を用いたビームラインが建設されている。レーザー加速によって得られたビームは短バンチ性ゆえに高電流ビームであるが、空間電荷効果によるエミッタンスの増加が緩やかであることが知られている。これは、ビーム発生時点においてビームに電子が付帯しているからであると考えられている。本研究では、このような挙動を示すレーザー加速ビームに対し、開発したPICコードを適用することによって実験との整合を試みる。 |