WEOB8  ハドロン加速器/加速器技術(真空)  8月30日 13号館1326教室 11:30-11:50
ターミナル真空計の開発
Development of the terminal vacuum gauge system
 
○大和 良広,吉田 哲郎,石井 聡(筑波大学 CRiES 応用加速器部門)
○Yoshihiro Yamato, Tatsuro Yoshida, Satoshi Ishii (UTTAC)
 
筑波大学 放射線・アイソトープ地球システム研究センター(CRiES) 応用加速器部門で運用している米国NEC社製の6MVタンデム加速器では、中心部の荷電変換高電圧ターミナルの圧力計測がサーモカップルによる低真空計測にしか対応していなかった。 これは偏極ビームのための高真空計測、ガスストリッパーのニードルバルブ全閉ターン位置の確認や少量ガス導入時の圧力監視に不都合であった。 そのため、市販のコールドカソードゲージをオフラインで真空・加圧テストを行い加速器に取り付けても破壊等が無いことを確認したのち、加速器本体のターミナルシールドボックス内に取り付けた。 結果は良好で、大量な荷電変換ガス(Ar)の導入が必要な時以外は中心部の正確な真空度の監視が出来る様になった。 このシステムの概要とリモート監視に Experimental Physics and Industrial Control System(EPICS) とControl System Studio(CSS) を用いてリアルタイム表示とトレンドグラフを実現した事について報告する。