WEOA6  光源加速器/電子加速器/加速器技術(加速構造)  8月30日 13号館1325教室 10:50-11:10
PF-AR 5 GeV運転時におけるPFとの同時トップアップ入射のコミッショニング及びユーザー運転への適用
Commissioning and application to user-run of simultaneous top-up operation of PF and PF-AR in 5 GeV
 
○東 直,満田 史織,長橋 進也,原田 健太郎,下崎 義人,野上 隆史,内山 隆司,中村 典雄,本田 融,佐藤 政則,岡安 雄一,榎本 嘉範,飯田 直子(KEK)
○Nao Higashi, Chikaori Mitsuda, Shinya Nagahashi, Kentaro Harada, Yoshito Shimosaki, Takashi Nogami, Takashi Uchiyama, Norio Nakamura, Tohru Honda, Masanori Satoh, Yuichi Okayasu, Yoshinori Enomoto, Naoko Iida (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構 (KEK)にあるPhoton Factory Advanced Ring (PF-AR)は6.5 GeVの放射光加速器である. 入射器 (Linac)からPF-ARへ直接電子を供給する新しい輸送路 (BT: beam transport line)が2017年に運用開始され、以後KEKにあるもう一つの光源加速器, Photon Factory (PF: 2.5 GeV)と合わせて同時にtop-up運転を行うことが可能となった. 運転時間を確保するため, PF-ARの周回エネルギーを本来の6.5 GeVから5 GeVへ下げた運転が2019年から開始された. しかしPFとPF-ARのBTが交差する点には, どちらの電子ビームにも作用する共通DC偏向電磁石が存在しており, PF-ARのエネルギーがBT設計の6.5 GeVから下がることによって, PF及びPF-ARの同時top-up運転は不可能となった. 2020年度の年会では, この問題を解決するための案をいくつか提示し, 2021年度に提案の1つが予算化, 昨年度 (2022年度)の夏にphase1の改造工事が実施された. 本発表では昨年度に実施したコミッショニングとユーザー運転への適用について報告する.