TWSP08  ポスター①② 施設技術報告  8月29日・30日 14号館1432教室 13:30-15:30
日本大学電子線利用研究施設LEBRAの現状報告
Status report of 125 MeV electron linac at LEBRA in Nihon University
 
○境 武志,早川 恭史(日大量科研),住友 洋介(日大理工),早川 建,田中 俊成,髙橋 由美子(日大量科研),長瀬 敦,久保田 月野,大和 紗也香,伊東 幸輝(日大院理工),清 紀弘(産総研),恵郷 博文,道園 真一郎,土屋 公央,諏訪田 剛,吉田 光宏,大澤 哲,福田 茂樹,古川 和朗,山本 樹,新冨 孝和,榎本 收志(高エネ研)
○Takeshi Sakai, Yasushi Hayakawa (LEBRA, Nihon Univ.), Yoske Sumitomo (CST, Nihon Univ.), Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yumiko Takahashi (LEBRA, Nihon Univ.), Atushi Nagase, Tsukino Kubota, Sayaka Yamato, Koki Ito (CST, Nihon Univ.), Norihiro Sei (AIST), Hiroyasu Ego, Shinichiro Michizono, Kimichika Tsuchiya, Tsuyoshi Suwada, Mitsuhiro Yoshida, Satoshi Ohsawa, Shigeki Fukuda, Kazuro Furukawa, Shigeru Yamamoto, Takakazu Shintomi, Atsushi Enomoto (KEK)
 
 日本大学電子線利用研究施設(LEBRA)における2022年度の稼働日数は143日、クライストロン通電時間は1126時間、電子ビーム加速時間は570時間であった。ビーム加速時間はほぼユーザー実験に用いており、FEL実験に半分以上利用されている。残りはPXR実験に150時間、THz利用実験に約90時間用いられた。現状、高周波源の真空悪化による問題が発生しておりパルス幅を制限しているが、FEL発振は出来ており、ユーザー実験対応をしている。ユーザー実験の一部では、NEDOプロジェクト(JPNP20003)がPXR実験で進行しており、Si(400)結晶を用いてエネルギー9.1~47.4 keVの高エネルギー側で対応している。またFEL実験では、文部科学省 量子飛躍フラグシッププログラム(Q-LEAP)・次世代レーザ・基礎基盤研究も継続しており、ガスターゲットへのFEL照射測定系の準備も進めている。THzラインではコヒーレントチェレンコフ放射発生によるTHz光発生装置、遷移放射源のターゲット形状をらせん状にした簡易的なテラヘルツ帯域光渦光源開発等を進めており基礎実験を行っている。加速器側機器に関しては、古くなっていたクライストロン用のSバンド長パルスRFアンプを交換しテストを実施中である。FEL発振試験では現状発振可能な安定度は確認できており、2号機を製作予定である。本発表では加速器の整備および利用状況等について報告する。