TUP31  ポスター①  8月29日 14号館1441教室 13:30-15:30
J-PARC S-DTL空洞におけるNEGポンプを用いた真空改善の検討
Study of vacuum improvement using the NEG pump at J-PARC S-DTL cavity
 
○小林 史憲,平野 耕一郎(日本原子力研究開発機構)
○Fuminori Kobayashi, Koichiro Hirano (J-PARC/JAEA)
 
大強度陽子加速器施設 (J-PARC) のリニアックでは、Separate-type Drift Tube Linac(S-DTL)空洞内の圧力を改善することを検討している。S-DTL空洞には大排気量のイオンポンプはスペース的に設置できない。そこで、省スペースで設置可能な大排気量のNEGポンプを使用することを検討した。NEGポンプは活性化後、徐々に排気能力が劣化する特性があるため、長期間の連続排気に適さないが、SAES Getters社製CapaciTorr® HV 1600は200℃で活性化させながら使用することによって、長期間連続排気が可能となる。今回、NEGポンプを用いた空洞内の圧力改善方法について検討するとともに、NEGポンプを低温度で活性化させながら長期運用した試験およびNEGポンプによる空洞内残留ガスの排気試験について報告する。