TUP25  ポスター①  8月29日 14号館1432教室 13:30-15:30
FELのブロッホ・ベクトル・モデル
A bloch-vector model on FEL
 
○尾崎 俊幸(高エネ研 加速器)
○Toshiyuki Ozaki (KEK)
 
量子コンピューターに代表されるような量子機器の動作を説明するのに、ブロッホ球のベクトルによる表現がある。これは、ファインマンが提案した方法である(文献1)。 しかし、これは2準位の個体原子レーザーにだけ有効である。したがって、FELのような相対論電子ビームを使う三準位レーザーには使えない。 そこで、まず、文献(2)のように、電子に乗った系でのシュレディンガー方程式を議論する。さらに3準位レーザーを議論した文献(3)を応用する。 本論文で、FEL動作をブロッホ球ベクトルで示せる事を発表する。 参考文献 (1) R. P. Feynman, F. L. Vernon, R. W. Hellwarth, “Geometrical Representation of the Schrodinger Equation for solving Maser Problems”, J.A.P 286(1957)49-52. (2) A. Bambini, A. Renieri, S. Stemholm, “Classical theory of the free electron laser in a moving frame”, Phys. Rev. A19(1979)3013-2025. (3) R. G. Brewer, E. L. Hahn, “Coherent two-photon processes: Transient and Steady-state cases”, Phys. Rev. A11(1975)1641-1649.