TUP24 ポスター① 8月29日 14号館1432教室 13:30-15:30 |
中間エネルギー領域におけるFFA-ERIT方式を用いた二次粒子生成シミュレーションに関する研究 |
Simulation of secondary particle production in medium-energy region with FFA-ERIT scheme |
○髙松 恒輝,有馬 秀彦,米村 祐次郎,足立 恭介,石橋 一心,堂本 剛秀,池田 伸夫(九州大学),森 義治(京都大学) |
○Koki Takamatsu, Hidehiko Arima, Yujiro Yonemura, Kyosuke Adachi, Isshin Ishibashi, Takahide Domoto, Nobuo Ikeda (Kyushu Univ.), Yoshiharu Mori (Kyoto Univ.) |
加速器を用いて効率良く二次粒子を生成する手法として、標的衝突時に失ったビームエネルギーを高周波加速によって回復し、標的にビームを繰り返し衝突させるエミッタンス回復内部標的(ERIT)方式が提唱され、FFA-ERIT方式によって中性子生成の原理検証がなされた。さらに高いエネルギーの陽子ビームを用いることにより、中性子生成量の増加、生成中性子のエネルギー幅の拡張が見込まれ、放射化断面積の核データの評価等、中性子利用研究への本方式の応用範囲の拡大が期待される。FFA-ERIT方式における中性子生成量とエネルギースペクトルの評価には、ビームと内部標的の相互作用を考慮に入れたシミュレーションが必要である。特に中高エネルギー領域では相互作用の種類が増えるため、核データと輸送計算による評価が重要となる。さらに、FFA-ERIT方式では様々な条件の多数の粒子の軌道計算を行う必要があるため、計算精度と計算速度の両立の観点から、シンプレクティック数値積分法が有用である。本研究では、放射線挙動を模擬するモンテカルロ計算コードPHITSとリープ・フロッグ法を用いた軌道計算コードを接続した新たなシミュレーション手法の開発を行っている。本発表では、開発中のシミュレーション手法の詳細について報告する。 |