TUP22 ポスター① 8月29日 14号館1432教室 13:30-15:30 |
iBNCT加速器における324 MHz高周波漏洩対策 |
Countermeasures against leakage of 324 MHz RF in the iBNCT accelerator |
○佐藤 将春,栗原 俊一,小林 仁,杉村 高志,方 志高(KEK),熊田 博明,田中 進(筑波大学),大場 俊幸,名倉 信明(NAT) |
○Masaharu Sato, Toshikazu Kurihara, Hitoshi Kobayashi, Takashi Sugimura, Zhigao Fang (KEK), Hiroaki Kumada, Susumu Tanaka (Univ. of Tsukuba), Toshiyuki Ohba, Nobuaki Nagura (NAT) |
iBNCTプロジェクトではRFQ及びDTLで構成される8 MeV陽子線形加速器を用いた加速器BNCTの実現を目指している。1台の最大出力1.2 MWの324 MHzクライストロンによりRFQ及びDTLの各空洞を励振する。一方、加速器室内のロスモニターやイオン源のプラズマ発光観察用の光電子増倍管の出力信号に324 MHzのRFノイズが観測され、RFが漏洩している可能性が示唆されていた。医療用加速器の場合、通常の高周波設備の規制に加え、医療装置としての規制がある為、漏洩の可能性のある箇所の調査及びその対策は極めて重要である。そこで、ループアンテナを用いてiBNCT加速器における高周波システムでの漏洩箇所の調査を行った。その第一段階として加速器室での漏洩箇所を特定し対策を講じる事により加速器室内の漏洩電波を大幅に減少させる事が出来た。引き続きクライストロン及び立体回路が設置されているクライストロン電源室でも漏洩箇所の調査を行い、漏洩箇所の特定・対策を行う事により結果的にiBNCT加速器設備における324 MHz漏洩電波を大幅に減少する事が出来た。本講演では、これまでiBNCT加速器高周波システムにおいて行ってきた対策とその効果に関して報告する。 |