TUP15  ポスター①  8月29日 14号館1431教室 13:30-15:30
PF-ARにおける5GeVトップアップ運転実現のための輸送路の改造
Improvement of the beam transport line for realizing the top-up injection with 5 GeV beam energy in KEK PF-AR
 
○満田 史織,東 直,野上 隆史,長橋 進也,内山 隆司,原田 健太郎,中村 典雄,本田 融,佐藤 政則,岡安 雄一,榎本 嘉範(高エネルギー加速器研究機構)
○Chikaori Mitsuda, Nao Higashi, Takashi Nogami, Shinya Nagahashi, Takashi Uchiyama, Kentaro Harada, Norio Nakamura, Tohru Honda, Masanori Satoh, Yuichi Okayasu, Yoshinori Enomoto (KEK)
 
KEK放射光源リングPF-ARでは、通常6.5GeVの運用エネルギーを5.0GeVにエネルギーを低下させ省エネルギーを実現した運転が2019年より導入された。しかしながら、単一エネルギービームを通過させるよう設計された輸送路のためにLinacからのオンデマンド入射が実現できていなかった。そこで2019年より輸送路のエネルギー可変輸送路への改造計画の検討を開始し、2022年度夏に改造工事が完了している。これまで長らく5.0GeVビームエネルギーの運用期間はPFリングへのトップアップ入射との共存が不可能であったが、ビームコミッショニングを経て2023年度より本格運用が開始されている。PF-ARでの運用エネルギーの変更によりPFトップアップ入射運転が阻害されることがなくなりPFリングとの完全なトップアップ運転の共存が実現している。改造に導入された余剰角補正電磁石システムを中心に、全体システムの概要と改造工事の完成について報告する。