TUP12  ポスター①  8月29日 14号館1422教室 13:30-15:30
Archiver ApplianceデータのGrafanaでの可視化機能の改善とアラート機能の導入
Improvement of visualization and introduction of alerts for Archiver Appliance data on Grafana
 
○佐々木 信哉(KEK)
○Shinya Sasaki (KEK)
 
Archiver ApplianceのデータをGrafana上で可視化するために開発したArchiver Appliance Datasourceプラグインに対して可視化機能の改善とアラート機能の導入を行った。可視化機能においてはArrayデータのサポートとStream機能の追加を行った。Arrayデータのデータ形式は3つの中から選択することが出来るようになっており、横軸を時間にした表示や要素番号にした表示が可能である。Stream機能は一定時間ごとに表示データを更新する機能である。Grafana自身にも自動更新機能が備えられており、定期的に表示データを更新することが可能であるが、更新のたびに表示範囲内の全てのデータを取得し直してしまう。Stream機能を利用した場合は、前回更新した日時以降のデータのみを取得するため、より効率的にデータ更新を行うことが出来る。アラート機能はデータソースの値を定期的に取得して、予め定めた条件や閾値に応じて警告の通知を行うGrafanaの機能である。Go言語で実装されたバックエンドプラグインのみがアラートのデータソースとして利用可能であるため、TypeScriptで実装していた本プラグインをGo言語で実装し直した。アラートの設定はWebブラウザから簡単に行うことができるため、SLACでは特定の管理者ではなく利用するユーザー自身が設定を行うアラートシステムとしての運用が提案されている。本稿ではプラグインの可視化機能の改善点およびアラート機能の詳細に関して報告する。