TUP11 ポスター① 8月29日 14号館1422教室 13:30-15:30 |
SPring-8次期計画における加速器時系列データ保存基盤の設計 |
A plan of time-series data archiving infrastructure at the SPring-8 upgrade |
○岡田 謙介(JASRI),丸山 俊之,福井 達(理研) |
○Kensuke Okada (JASRI), Toshiyuki Maruyama, Toru Fukui (RIKEN) |
SPring-8/SACLA、NewSUBARU、NanoTerasu他において、測定データ、状態値を機器横断的に保存し、加速器調整に用いている。現状把握に利用し、過去データの読み返しで長期的ドリフトの確認の他、温度変化などとの相関解析も容易となる。またLinacの繰り返しに同期した番号の付与により、振り分け軌道毎の解析を可能にする。個々のデータにIDを割り当てRDBで管理し、需要の多い直近の時系列データをApache Cassandra(=カラムベースNoSQL DB)に書き込む全体の枠組みは、次期計画でも採用する予定である。しかし、長期維持のためにDBエンジンのバージョンアップに対応する必要がある。現在のCassandra上の保存スキームはVer.2をベースに設計し、そのままVer.3へ置き換えて運用しているが、数年後にはVer.4が主流となり、実装の変更が必要になる。本発表では、まずVer.3からの構造変更により、保存スキームの簡素化が図れることを示し、Ver.4でサポート外となるApache Thriftによる読み出しに代わって、DataStax版libraryを使う利点、欠点とその回避策を紹介する。続いてSPring-8/SACLAの今後の入れ替え計画について論ずる。次期計画に向け先行して導入する機器への対応と、SR建設中もSACLAの利用運転継続が求められる点に留意する。 |