TUP08 ポスター① 8月29日 14号館1422教室 13:30-15:30 |
J-PARC Main Ring の入射ビームのための OTR と蛍光を用いたワイドダイナミックレンジプロファイルモニターの開発(4) |
Development of a wide dynamic-range beam profile monitor using OTR and fluorescence for injected beams in J-PARC Main Ring (4) |
○佐々木 知依,橋本 義徳,佐藤 洋一,外山 毅,三橋 利行,手島 昌己,照井 真司,中村 剛,魚田 雅彦(KEK),酒井 浩志(三菱電機システムサービス) |
○Tomoi Sasaki, Yoshinori Hashimoto, Yoichi Sato, Takeshi Toyama, Toshiyuki Mitsuhashi, Masaki Tejima, Shinji Terui, Takeshi Nakamura, Masahiko Uota (KEK), Hiroshi Sakai (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.) |
J-PARCメインリング(MR)の入射ビーム輸送ライン(3-50BT)で、OTRおよび蛍光スクリーンを使用した6桁程度の広いダイナミックレンジを持つ2次元ビームプロファイルモニターが運用されており、さらに同様の2号機をMR本体へ、MR入射直後のビームプロファイル測定用として導入を進めている。2号機では、スクリーンや光学系を収納する真空槽での高周波共振に起因する縦方向カップリングインピーダンスがビーム不安定性への影響から問題になっている。製作当初の測定では、問題となる1 GHzまでの領域での|Z/n| の値において最大3.7 Ωをはじめとする1 Ωクラスのピークが複数あった。その対策として電磁波吸収体(SiCまたはフェライト)を真空槽に挿入し、高周波共振を吸収することでインピーダンスを低減する試験を行ない、0.8 Ωまで低減できる結果を得た。現在は、目標の0.5 Ω程度以下に低減できる条件を探索している。また吸収体の固定治具の設計・製作を進めており、吸収体での発熱を容器外への放熱するための伝熱とその構造をスタディーしている。吸収体のガス放出なども評価した上で、今年度の夏の長期メンテナンス期間にMRにインストールする予定である。本報告ではこれらの開発の現状について紹介する。 |