TUP06  ポスター①  8月29日 14号館1421教室 13:30-15:30
PFの超伝導ウィグラー下流における線量分布測定
Dose distribution measurement downstream of superconducting wiggler in PF
 
○塩澤 真未,帯名 崇(高エネ研)
○Mami Shiozawa, Takashi Obina (KEK)
 
加速器を運転するにあたってはビームロスにより発生する放射線を計測するため、目的に応じて様々な放射線計測ツールを使い分けることが必要である。放射線感受性モノマーの破断・重合作用で変色するガフクロミックフィルムは、従来利用されてきた医療分野のみならず、簡便に放射線を計測するツールとして近年加速器分野でも利用されている。運転時のリアルタイム調整には適していないものの、配線が不要で設置箇所の自由度が高いフィルムは、一度に複数箇所のDose量測定をするのに非常に適している。この利点を活かし、我々はKEK内の様々な大型加速器の加速器室内やトンネルなどの広範囲にわたって加速器運転時のビームロス分布の測定を行ってきた。これまでの放射光源加速器Photon Factory(PF)のビームロス分布評価により、超伝導ウィグラー下流における放射線量がPFリング内で一番多いということが明らかになったため、その周辺の詳細なビームロス分布の計測を行った。また、超伝導ウィグラーを励磁した場合と消磁した場合のビームロスを比較する測定も行った。本発表ではこの結果について報告する。