TUP03 ポスター① 8月29日 14号館1421教室 13:30-15:30 |
J-PARC MR のための横方向不安定性の記述に向けたシミュレーションの構築 |
Study on simulation code for transverse instabilities for the J-PARC MR |
○吉村 宣倖(京大理),外山 毅(KEK),菖蒲田 義博(JAEA),中村 剛,大見 和史,小林 愛音,岡田 雅之,佐藤 洋一(KEK),中家 剛(京大理) |
○Nobuyuki Yoshimura (Kyoto University), Takeshi Toyama (KEK), Yoshihiro Shobuda (JAEA), Takeshi Nakamura, Kazuhito Ohmi, Aine Kobayashi, Masashi Okada, Yoichi Sato (KEK), Tsuyoshi Nakaya (Kyoto University) |
現在、T2K実験ではCP対称性の破れを探索するためニュートリノ振動の精密測定を行っており、さらなる測定精度向上を目指している。 このためにニュートリノのビームパワーを増強する必要があり、J-PARC Main Ring のビームパワーのアップグレードが進行中である。 大強度陽子ビームでは、ビーム強度によってウェイク場や電子雲などの集団効果によるビームの不安定振動が発生し、ビーム損失が起こる。 これを抑制するため、ビーム位置モニター、FPGA、ストリップラインキッカーを使用した intra-bunch feedback system が設置されている。 ビーム強度の増加により、横方向のビーム不安定性が増大し、制限要因となることが予想される。 これを解決するために、システムの対応周波数を200MHzに増やすアップグレードが進行中である。しかし、大強度化後の不安定性を十分に抑制できるかどうかを定量的に評価する必要がある。現在は Head-tail 運動によりクロマティシティに対応した横方向のバンチ内振動が発生する状況から、フィードバックが抑えるべき横方向不安定性を考察することを目標としている。このために粒子トラッキングシミュレーションを開発しており、横方向不安定性を引き起こすウェイク特性や空間電荷効果の検討結果を報告する。 |