THP45  ポスター③  8月31日 14号館1443教室 13:30-15:30
プラズマとの相互作用実験のための真空保護インターロック装置開発
Development of vacuum protection system for a plasma interaction experiment
 
○伊東 幸輝,住友 洋介,内山 誇心,小野間 綾優,工藤 寛大(日大理工),境 武志,早川 建,早川 恭史(日大LEBRA)
○Koki Ito, Yoske Sumitomo, Kokoro Uchiyama, Ayu Onoma, Kanta Kudou (CST, Nihon Univ.), Takeshi Sakai, Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa (LEBRA Nihon Univ.)
 
宇宙で起こっている未解明の高速電波バースト現象を擬似的に地上で実現するために、加速器が生成する高エネルギー電子ビームとプラズマの相互作用実験が計画されている。ただし実験においてプラズマ側は低真空状態で行うが、加速器側では超高真空状態でなければ電子ビームが加速されない。そのためプラズマ側と加速器側とで切り分ける必要があるのだが、現在厚さ20μmのチタン膜で切り分ける計画となっている。電子ビームは加速器側からプラズマ側にチタン膜を通過するが、その際に電子ビームがチタン膜の一点に集中して照射され続けると、ビームからのエネルギー付与によりチタン膜が溶解し穴が開く可能性がある。穴が開くと真空の切り分けが出来なくなりプラズマ側から真空が流入して、加速器側の真空が悪化する。そうなれば電子ビームが加速されず、加速器側にダメージがいく事が予想される。そこで本研究は、チタン膜が損傷し真空が悪化した時に、悪化を検知してプラズマと加速器を切り分けるためのゲートバルブが作動するようなインターロックシステムの開発を目的とする。真空の悪化に対して、どの段階でゲートバルブを作動させてプラズマ側と加速器側切り分けるか実験を行い、しきい値を定めていく必要がある。また同時に真空の回復具合についてもデータの取得も行なっていく。