THP43  ポスター③  8月31日 14号館1443教室 13:30-15:30
産業用超大型X線CT装置に用いられるX線発生システムの検討
Examination of X-ray generation system for industrial ultra-large X-ray CT system
 
○山下 誠太(東京工業大学 原子核工学コース)
○Seita Yamashita (Tokyo Institute of Technology, Graduate Major in Nuclear Engineering)
 
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムの普及のために、超大型X線CT装置の開発を進めている。この大型X線CT装置はガントリータイプであり、自動車などの大型の装置を丸ごとCTスキャンすることが可能である。大型装置をCTスキャンするには、9MeV程度のX線が必要であり、医療用・産業用のX線CTでX線発生に用いられているX線管では対応できず、電子リニアックを用いたX線発生システムが必要となる。加えて、ガントリーにX線発生システムを実装するには、小型かつ軽量であることが必要となる。 この小型軽量なX線発生システムとして、Xバンド電子リニアックを用いたシステムを提案しており、この電子リニアックを動作させるXバンドマグネトロン・Xバンド電子リニアックの開発を進めている。 本公演ではX線発生システムの概要と、マグネトロン・電子リニアックの開発状況を報告する。