THP26 ポスター③ 8月31日 14号館1432教室 13:30-15:30 |
日大LEBRA-FELマクロパルス波形の共振器長デチューニング依存性 |
Dependence of FEL macropulse-waveform on optical-resonator detuning in LEBRA-FEL, Nihon University |
○長瀬 敦(日大理工),早川 恭史,境 武志,早川 建,田中 俊成,高橋 由美子(日大量科研),住友 洋介(日大理工) |
○Atsushi Nagase (CST, Nihon Univ.), Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yumiko Takahashi (LEBRA, Nihon Univ.), Yoske Sumitomo (CST, Nihon Univ.) |
日本大学LEBRAではクライストロンのパルス幅最大20μs、繰り返し2pps、加速周波数2856MHzにより、最大ビームエネルギー100MeVの常伝導電子線形加速器を用いて共振器型の自由電子レーザー(FEL)を波長900-6700nmの範囲で発振を達成している。共振器型FELでは、FEL利得と飽和レベルが光共振器の共振器長に強く依存する。また、常伝導加速器の場合はクライストロンのパルス幅によって決まるマクロパルス幅が有限であるため、結果的に得られるFEL強度はマクロパルス幅にも依存する。LEBRAでは加速周波数と同期する共振器長6718mmであり、ピエゾ素子を用いることで数μm-数十μmの範囲で共振器長を制御している。いくつかの波長において共振器長の変化に対するFELマクロパルス強度の変化をデチューニング曲線として測定し、各デチューニング長におけるFELマクロパルス波形を取得した。さらに、3D-FELコードであるGENESISを共振器FELに適用し、LEBRA-FELの条件におけるデチューニングによるマクロパルス波形の変化をシミュレーションで再現することを試みた。各デチューニング長におけるFELマクロパルス波形の定性的な変化、およびLEBRAでの測定結果とGENESISのシミュレーションで再現した両者の比較・分析について報告する。 |