THP19  ポスター③  8月31日 14号館1431教室 13:30-15:30
ハーモニートロン実現を目指す垂直FFA加速器原理実証モデルの磁石設計
Magnet design of vertical FFA PoP model for Harmonytron
 
○足立 恭介,有馬 秀彦,米村 祐次郎,髙松 恒輝,堂本 剛秀,石橋 一心,宇山 真一朗,池田 伸夫(九州大学),森 義治(京都大学)
○Kyosuke Adachi, Hidehiko Arima, Yujiro Yonemura, Koki Takamatsu, Takahide Domoto, Isshin Ishibashi, Shinichiro Uyama, Nobuo Ikeda (Kyushu Univ.), Yoshiharu Mori (Kyoto Univ.)
 
大強度ハドロンならびに短寿命ミューオンを効率良く加速する新しい加速方式:ハーモニートロン(Harmonytron)が提案されている。ハーモニートロンは、曲率半径を一定に保ったまま加速と共に軌道が垂直方向に変化する垂直FFA(Fixed Field Alternating gradient)加速器を採用する。垂直FFA加速器の磁場は通常の加速器と異なり、スキュー磁場成分を含む。そのため、水平方向と垂直方向の粒子の運動が結合(カップリング)し、その運動の複雑化は磁石設計を困難にしてきた。なお、現在まで実機の開発と原理検証は行われていない。九州大学では、垂直FFA加速器の原理実証を目指して垂直FFA加速器原理実証モデルの設計・開発を進めている。垂直FFA加速器原理実証モデルの設計を進めるにあたり、カップリングを含む粒子の複雑な運動を考慮できる手法が重要となる。本研究では、垂直FFA加速器原理実証モデルの磁石設計を目的とし、3次元磁場解析コードを用いた光学系設計における新しい評価手法を提案した。本発表では、垂直FFA加速器原理実証モデルの開発の現状と磁場測定結果について報告する。