THP04 ポスター③ 8月31日 14号館1421教室 13:30-15:30 |
J-PARC Muon g-2/EDM実験用 ビーム蓄積磁石内部の強いX-Y結合をもつビーム位相空間調整装置の仕様と設計検討 |
Specification and design study of beam phase space with strong X-Y coupled beam in the storage magnet for J-PARC Muon g-2/EDM experiment |
○飯沼 裕美(茨大理工),小川 真治(九州大学),阿部 充志,大谷 将士,佐々木 憲一,中山 久義,三部 勉(高エネルギー加速器研究機構),山中 隆志(九州大学),佐藤 優太郎(新潟大学) |
○Hiromi Iinuma (Ibaraki-Univ.), Shinji Ogawa (Kyushu-Univ.), Mitsushi Abe, Masashi Otani, Ken'ichi Sasaki, Hisayoshi Nakayama, Tsutomu Mibe (KEK), Takashi Yamanaka (Kyushu-Univ.), Yutaro Sato (Niigata-Univ.) |
J-PARC Muon g-2/EDM実験は、医療用MRI超伝導磁石サイズの蓄積磁石内に運動量300MeV/cのMuonビームを直径66cmの軌道で蓄積し、異常磁気能率(g-2)の超精密測定とEDM探索を行う。蓄積磁石内部の精密調整された蓄積領域へのビーム入射は3次元螺旋軌道入射を取り、入射ビームはパルス磁場キッカーにより鉛直方向の運動を止め、蓄積領域内の弱収束磁場に従ってビームは垂直ベータトロン振動をしながら安定軌道を取る設計である。 この垂直ベータトロン振動の振幅の極力小さく抑える事g物理感度と直結するため、重要な制御項目の一つである。 本講演では、キック後の垂直ベータトロン振幅と強いX-Y結合を含むビーム位相空間の相関関係を説明する。 また、蓄積磁石鉄ヨークを通過する際のビームチャンネル内の非線形磁場分布がビーム入射のアクセプタンスを制限するため、その対策として(1)ビームチャンネル内にシールドを配置検討、(2)チャンネル出口(蓄積磁石内部)での補正磁場の要求値の算出、(3)チャンネル入口・出口に配置する補正磁場発生装置の仕様検討、を行う。更に、キック後の蓄積領域内のビームの位相空間の評価を行う。本スタディを踏まえ、蓄積磁石内部に配置するモニター装置への要求も議論する。 |