THP02  ポスター③  8月31日 14号館1421教室 13:30-15:30
ミュオンペニングトラップ実験開始に向けた箱型電極の詳細検討
Study of box-shaped electrodes for Muon Penning Trap experiment at MLF/J-PARC
 
○小久保 拓登,飯沼 裕美,平石 雅俊(茨大理工),足立 泰平,仁尾 真紀子(理研),岩井 遼斗,下村 浩一郎,永谷 幸則,西村 昇一郎,Amba Dat Pant(高エネ研),岡部 博孝(東北大金研),樋口 嵩(阪大RCNP)
○Hiroto Kokubo, Hiromi Iinuma, Masatoshi Hiraishi (Ibaraki University), Taihei Adachi, Makiko Nio (RIKEN), Ryoto Iwai, Koichiro Shimomura, Yukinori Nagatani, Shoichiro Nishimura, Pant Amba Dat (KEK), Hirotaka Okabe (Tohoku University), Takashi Higuchi (Osaka University)
 
J-PARC-MLF ミュオンH-Line において、ミュオンと電子の束縛状態であるミュオニウム 超微細構造定数からミュオンの磁気能率を決めるMuSEUM 実験が進行中である。さらに、 超低速ミュオンを一様磁場・4重極静電ポテンシャル内に捕獲しスピン周波数を精密測定 することで磁気能率を決定するミュオンペンニングトラップ実験が新たに計画されている。 本実験ではJ-PARC-MLF ミュオンビームラインH1 エリアで得られる表面ミュオンビー ムを実験装置へ入射し超低速ミュオニウムを生成後、レーザー乖離をして超低速ミュオン を電極中心へ捕獲する事で実験を行う。実験開始のため表面ミュオンビームの入射からミ ュオンから崩壊した陽電子の検出までのシミュレーションの開発、ミュオンのペニングト ラップを可能にする 4 重極静電ポテンシャルを高精度で生成する箱型形状の電極の設計・ 開発を行っている。 昨年度に一度箱型電極の設計検討を行い、ポテンシャル再現精度が20%程度であることを 確認し、本学会にて報告した。現在、さらなる精度向上のため電圧配置を最適化するツール を作成し、そこから電極間のスペースをOPERA-3D を用いて電極のつくるポテンシャル精 度の検討を行っている。本発表では検討し、最終化した電極モデルの詳細について報告する。