THOB9  加速器技術(粒子源)/加速器技術(高周波源・LLRF)  8月31日 13号館1326教室 11:50-12:10
NanoTerasu蓄積リング用大電力高周波加速システムの現状
Status of RF acceleration system for NanoTerasu storage ring
 
○高橋 隼也(量研, NAT),安積 隆夫,上島 考太,小原 脩平,西森 信行,保坂 勇志(量研),青木 駿尭,岩下 大器(量研, NAT),稲垣 隆宏,前坂 比呂和(理研, 高輝度光科学研究センター),岩井 瑛人,大島 隆,近藤 力,細田 直康(高輝度光科学研究センター, 理研, 量研),山口 博史(高輝度光科学研究センター, 量研),斗米 貴人(高輝度光科学研究センター),早賀 紀久男,吉岡 正倫(スプリングエイトサービス)
○Shunya Takahashi (QST, NAT), Takao Asaka, Kota Ueshima, Shuhei Obara, Nobuyuki Nishimori, Yuji Hosaka (QST), Toshitaka Aoki, Taiki Iwashita (QST, NAT), Takahiro Inagaki, Hirokazu Maesaka (RIKEN, JASRI), Eito Iwai, Takashi Ohshima, Chikara Kondo, Naoyasu Hosoda (JASRI, RIKEN, QST), Hiroshi Yamaguchi (JASRI, QST), Takato Tomai (JASRI), Kikuo Hayaga, Masamichi Yoshioka (SES)
 
次世代放射光施設NanoTerasuでは2024年4月からのユーザー運転に向けた加速器の設置、調整を進めている。400mAの蓄積ビーム電流に対する放射損失の補填と5時間以上のビーム寿命を確保するため、高周波加速システムでは最大3.3MVの加速電圧を安定生成する必要がある。高次共振モードによるビーム不安定性の抑制と小スペースで必要な加速電圧を実現するため、SPring-8で開発された高次共振モード減衰型加速空胴を採用した。高周波システム制御については、SPring-8蓄積リングで運転実績があるMicro TCA.4規格のデジタル制御システムを採用した。2022年4月から508MHz、1.2MW出力のCWクライストロン本体、電源システムの設置作業を開始し、導波管立体回路の構築、空胴設置作業を順次進めてきた。本発表では、NanoTerasuの高周波システムの構成と設置状況、試験運転で得られた機器性能、6月より実施予定のRFコンディショニング状況について報告する。