TFSP13  ポスター③④ 施設技術報告  8月31日・9月1日 14号館1442教室 (8/31)13:30-15:30, (9/1)10:10-12:10
東北大CYRICのサイクロトロン加速器施設の現状報告
Present status of the cyclotron facility at CYRIC in Tohoku University
 
○伊藤 正俊,足立 智,寺川 貴樹,米倉 章平,細谷 弦生,山崎 峻平,斎藤 僚太(東北大CYRIC),高橋 研,高橋 直人,本間 隆之,児玉 頌平(住重加速器サービス)
○Masatoshi Itoh, Satoshi Adachi, Atsuki Terakawa, Shohei Yonekura, Genki Hosoya, Shumpei Yamazaki, Ryota Saito (CYRIC, Tohoku Univ.), Ken Takahashi (SHI Accelerator Service Ltd.), Naoto Takahashi (SHI Accelerator Service), Takayuki Honma, Shohei Kodama (SHI Accelerator Service Ltd.)
 
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター(CYRIC)は、サイクロトロン加速器の多目的利用および高レベルRI、サイクロトロン生成短寿命核RIの利用、RIの安全な取扱いの教育・訓練を行うために設立された東北大学の学内共同利用施設である。 現在、2台のサイクロトロン加速器、930型AVFサイクロトロンとHM-12サイクロトロンを用いて、理工学およびライフサイエンスの研究に供している。 最近では、2020年10月から始動した大強度加速器中性子源による医療用RI製造プロジェクト、通称DATEプロジェクトにおいて、従来の様々な核種・エネルギーのイオンの加速を維持しつつ、大強度の負重水素イオン加速が行えるシステムの開発を行っている。それに加え、宇宙における元素合成反応への中性子加速散乱の寄与を測定するため、重イオン反応を利用した10MeV単色中性子源の開発を行っている。本発表では、最近の加速器の運転・利用状況およびトラブル例の報告とともに負重水素イオン加速および医療用RI製造システムや10MeV単色中性子源の開発状況について報告する。