TFSP02  ポスター③④ 施設技術報告  8月31日・9月1日 14号館1421教室 (8/31)13:30-15:30, (9/1)10:10-12:10
ニュースバル放射光施設の現状
Present status of the NewSUBARU synchrotron light facility
 
○橋本 智,藤井 将(兵庫県立大 高度研),櫻井 辰幸,牛澤 昂大(高輝度光科学研究センター),皆川 康幸,中田 祥太郎,平山 英之,中村 亜津志(スプリングエイトサービス)
○Satoshi Hashimoto, Hitoshi Fujii (LASTI, Univ. of Hyogo), Tatsuyuki Sakurai, Takahiro Ushizawa (JASRI), Yasuyuki Minagawa, Shotaro Nakata, Hideyuki Hirayama, Atsushi Nakamura (SES)
 
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の運用するニュースバル放射光施設加速器の現状を報告する。本施設の加速器は周長118mの電子蓄積リングと2021年から運用を開始した専用入射器で構成される。蓄積リングは1GeV/350mA±0.2mAのTopUp 運転、および週に1、2日の1.5GeV/400mAの加速/Decay運転を行っている。2022年度の加速器の運転では大きなトラブルがいくつかあり、 利用運転停止時間は31.7時間であった。トラブルの内容としては、逆偏向電磁石の補助電源の故障、入射器のRFの反射多発、ビームラインでの真空事故、偏向電磁石電源の発振などであった。電子蓄積リングは建設から20年以上経過し故障する機器が多いため、順次更新を行なっていく方向である。加速器の性能改善としては低エネルギー(0.75GeV)でのTopUp運転などがある。また新たな形態でのリング運転に向けた調整にも取り組んでいる。