TFSP01  ポスター③④ 施設技術報告  8月31日・9月1日 14号館1421教室 (8/31)13:30-15:30, (9/1)10:10-12:10
広島大学放射光科学研究センター光源加速器の現状
Present status of HiSOR
 
○加藤 政博(HiSOR, UVSOR),島田 美帆,宮内 洋司(KEK, HiSOR),LU Yao,後藤 公徳(HiSOR)
○Masahiro Katoh (HiSOR, UVSOR), Miho Shimada, Hiroshi Miyauchi (KEK, HiSOR), Yao Lu, Kiminori Goto (HiSOR)
 
広島⼤学放射光科学研究センターの光源加速器HiSORは、1996年に稼働し、その後四半世紀にわたり安定に稼働を続けてきた。共同利用のための年間のビームタイムは1500時間に及び、真空紫外・軟X線領域の放射光を国内外の物質・生命科学を中⼼とする研究者に供給している。HiSORの加速器は150MeVの入射用マイクロトロンと700MeVの小型電子シンクロトロンからなる。電子シンクロトロンは周長22mと小型ながら2本の直線部を有し2台のアンジュレータが装着され高輝度の真空紫外光を生成できる。また常伝導ながら2.7Tと高磁場の偏向磁石により軟X線を中心とする幅広い波長域で放射光を生成できる。近年、加速器の老朽化や光源性能面での競争力低下が顕著となってきたことから、将来計画の検討を急いでいる。本発表では加速器の現状と将来計画に向けた取り組みについて報告する。