FRP51 ポスター④ 9月1日 14号館1444教室 10:10-12:10 |
レーザー光学系最適化によるニュースバル LCS ガンマ線源の大強度化 |
Research on increasing LCS gamma-ray intensity of NewSUBARU by optimizing the laser optical system |
○平川 悠人,橋本 智(兵庫県立大学高度研) |
○Haruto Hirakawa, Satoshi Hashimoto (LASTI, Univ. of Hyogo) |
ニュースバルビームライン BL01 は世界でも数少ないレーザーコンプトン散乱 (LCS) ガンマ線施設である.LCS ガンマ線は,エネルギー可変,高エネルギー性,高指向性,準単色性,偏光性といった優れた特徴を有する.典型的なパラメータとして,可視光領域の入射レーザー (532 nm) を蓄積リング内に周回する相対論的電子 (1.0 GeV) と正面衝突させ,約 33 MeV のガンマ線を発生する.入射レーザーは光学レンズにより集光され,蓄積リング直線部付近にあるビームウエストで最小径となる.ガンマ線強度を最大化するためには,2 つのビームを効率よく衝突させる必要があるが,現状では入射レーザー径が電子ビーム径よりもかなり大きいことに加えて,入射レーザーと電子ビームのウエスト位置が約 2.2 m 離れていることが課題である.本研究ではこれらの問題を解決するため,ガウシアンビーム光学系の最適化を行った.入射レーザーと電子ビームの重なりを評価する Luminosity 関数値が最大となる様にレーザー径の最小化およびウエスト位置を改善し,ガンマ線強度の計算及び実験的な評価を行った.本発表では,これらの結果および現在調整中のタイミング同期回路によるシングルバンチ電子ビームとレーザーパルス (~ 40 ns) によるガンマ線生成についても報告する. |