FRP38  ポスター④  9月1日 14号館1442教室 10:10-12:10
J-PARC 3GeVシンクロトロンにおける純炭素フォイルによる荷電変換への挑戦
Challenge to Charge exchange with pure carbon foil in the J-PARC 3GeV synchrotron
 
○仲野谷 孝充,吉本 政弘,サハ プラナブ(原子力機構 J-PARCセンター),竹田 修,佐伯 理生二,武藤 正義((株)NAT)
○Takamitsu Nakanoya, Masahiro Yoshimoto, Pranab Saha (JAEA/J-PARC), Osamu Takeda, Riuji Saeki, Masayoshi Mutoh (NAT)
 
J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS:Rapid Cycling Synchrotron)では、前段加速器であるリニアックから入射した400MeVのH-ビームを荷電変換フォイルによりH+ビームに変換して、3GeVまで加速させている。これまでRCSでは、少量のホウ素を炭素棒に添加し、これを電極としてアーク蒸着法により作製したHBCフォイル(Hybrid Boron mixed Carbon stripper foil)と市販のグラフェン薄膜の2種類を荷電変換フォイルとして使用していた。これらに加えて新たな試みとして、アーク蒸着法で作製した純炭素フォイルを2023年3月からの利用運転で使用した。本発表ではこれら3種類の荷電変換フォイルの使用状況と今後の展望について報告する。