FRP32  ポスター④  9月1日 14号館1441教室 10:10-12:10
STF-2加速器でのビーム誘起波を用いたデジタルLLRF系の信号校正
Signal calibration of digital LLRF system using beam-induced field for the STF-2 accelerator
 
○松本 利広(高エネ研/総研大),荒川 大,片桐 広明(高エネ研),三浦 孝子,松本 修二(高エネ研/総研大)
○Toshihiro Matsumoto (KEK/SOKENDAI), Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri (KEK), Takako Miura, Shuji Matsumoto (KEK/SOKENDAI)
 
数百マイクロ秒以上の長パルスやCW運転を行う加速器では、1台の大電力高周波源から複数の空洞に電力を供給する構成がある。その場合の高周波系では、各空洞の振幅・位相のベクトル和を一定にするフィードバック制御を採用したLLRF系が重要な役割を担うことになる。更にビームの安定な運転のためには、各空洞からの振幅とビーム位相の校正が重要になってくる。 KEKのSTF-2加速器のビーム運転において、ビーム誘起波による各空洞の振幅とビーム位相の測定を行い、その情報を元に校正を行うことで安定なビーム運転に寄与することができた。ここではビーム誘起波によるLLRF系の信号校正、並びに今後の検討について報告する。