FRP23 ポスター④ 9月1日 14号館1432教室 10:10-12:10 |
5MVタンデム加速器加速高電圧の回復 |
Recovery of acceleration high tension of 5MV tandem accelerator |
○羽鳥 聡,清水 雅也,渕上 隆太,菊地 亮平,小田部 圭佑,古川 靖士,羽田 祐基,栗田 哲郎,廣戸 慎,淀瀬 雅夫,北上 悟,山田 裕章(若狭湾エネ研セ) |
○Satoshi Hatori, Masaya Shimizu, Ryuta Fuchikami, Ryohei Kikuchi, Keisuke Otabe, Seiji Furukawa, Yuki Haneda, Tetsuro Kurita, Makoto Hiroto, Masao Yodose, Satoru Kitajo, Hiroaki Yamada (WERC) |
福井県若狭湾エネルギー研究センターの加速器施設は200kVイオン注入装置、高周波整流型の5MVタンデム加速器とそのビームライン、及びタンデム加速器を入射器とする200MeV陽子シンクロトロンとそのビームラインからなる。タンデム加速器はイオン注入装置利用実験を除けば、全ての加速器利用実験に用いられる加速器で、その加速高電圧の維持には特に注意を払ってきた。今や、加速管、加速管や加速高電圧ターミナルを支える絶縁コラムの耐電圧性能は5MV発生に十分耐えるものとなっているが、加速高電圧発生用の高周波発振器の出力が定格60kVAに達するようになり、発振管グリッドドライブ異常を起こしトリップするようになっていた。発振器はタンデム高電圧発生用の多段倍電圧整流回路(シェンケル回路)も含めた系では、三極管をスイッチング素子とした一種のフォワード型DC-DCコンバーターを形成しているが、DCバイアス分が無駄な電力といえる。高電圧発生用の高周波のみを発生させるようにハーフブリッジ型とし、トランジスターをスイッチング素子とした新たな高周波発振器を導入した。18kW程度の高周波出力で5MVを発生することが可能となった。本稿では加速管や絶縁構造物の耐電圧性能維持の取り組み、導入した加速高電圧発生用高周波発振器の性能、5MV発生の状況について述べる。 |