FRP09  ポスター④  9月1日 14号館1422教室 10:10-12:10
J-PARC 加速器PPS 情報収集・表示系の更新
Upgrade of acquisition and monitoring system for J-PARC accelerator PPS
 
○渡邉 和彦(三菱電機システムサービス株式会社),仁木 和昭(KEK),高橋 博樹(JAEA),山本 昇(KEK),吉本 政弘(JAEA),福田 真平(三菱電機システムサービス株式会社)
○Kazuhiko Watanabe (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Kazuaki Niki (KEK), Hiroki Takahashi (JAEA), Noboru Yamamoto (KEK), Masahiro Yoshimoto (JAEA), Shinpei Fukuta (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.)
 
J-PARC 加速器のPersonnel Protection System(PPS)では中央制御棟に設置されたデータ収集用PC群と情報表示PC群で構成されるPPS Data Systemと、3つの加速器施設及び中央制御棟内に分散配置されたPLC群とをPPS用の独立したネットワーク (PPS Network)により接続することでデータ収集・表示を行っている。 PPS Data Systemでは横河電機製SCADAソフトウェア「ASTMAC」を使用してきたが、信号点数の制限があり増加したデータへの対応が難しくなってきている。また、OSへの依存やASTMACの販売終了もあり、別ソフトウェアによるPPS Data Systemの構築が必要となった。そこでJ-PARC PPS Gr.ではJ-PARC制御システムでも長年用いられた実績があるEPICSを採用して新システムを構築することとした。 一方、PPSは加速器の運転時やメンテナンス時を問わず人員の安全を担保するシステムである為、長期間停止することができない。また、最も重要な安全システムであり、高い信頼性及び安定性を保つ必要がある為、システム全体を短期間に更新することは危険である。そこで旧システムを運用しながら、PPSを機能毎に分割し、部分的に新システムに更新する方針とした。これによりPPSとしての機能を損なうことなく、更新した部分の動作検証や不具合修正を実施でき、高い信頼性と安定性を有する新システムの構築が可能となる。 本発表では新システムの概要と更新プロセス及び進捗状況について報告する。