TUP011  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
KEK電子陽電子入射器におけるGrafanaを用いたネットワーク監視システムの導入
Introduction of network monitoring system using Grafana in the KEK electron/positron injector linac
 
○佐武 いつか,佐藤 政則,佐々木 信哉(高エネルギー加速器研究機構),廣瀬 雅哉(関東情報サービス株式会社),草野 史郎,工藤 拓弥(三菱電機システムサービス株式会社)
○Itsuka Satake, Masanori Satoh, Shinya Sasaki (KEK), Masaya Hirose (KIS), Shiro Kusano, Takuya Kudou (MSC)
 
KEK電子陽電子入射器では、SuperKEKB電子/陽電子、陽電子ダンピングリング、PF、PF-ARの異なる5つの下流リングに対して、電子及び陽電子ビームを供給している。安定したビーム入射のため、加速器制御システムには精度の高い迅速な異常検知と運用が求められる。KEK入射器では、これまでIT インフラ監視のためにCactiを利用してきた。近年ではネットワーク情報の可視化ツールとしてKibanaの利用を開始している。Kibanaでは入射器制御ネットワークに接続されたサーバーのパケット通信量やBroadcast情報、一部サーバーのシステム情報を表示していた。より効率的な監視システムを構築するため、新たに監視ソフトウェアツールであるZabbixと、データ可視化ツールであるGrafanaを導入することとした。これらを用いることで、サーバーやネットワークスイッチ、EPICS IOCの監視に加えて、異常検知及びアラート通知が可能となる。本稿では、新たに導入した監視システムと運用状況について詳細を報告する。