FRP034  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
高周波窓用セラミックの使用環境による特性変化
Changes in characteristics of ceramics for RF windows depending on environmental changes
 
○山本 裕亮(京セラ株式会社),山本 康史(KEK),吉住 浩之(京セラ株式会社),道園 真一郎(KEK)
○Yuusuke Yamamoto (Kyocera Corp.), Yasuchika Yamamoto (KEK), Hiroyuki Yoshizumi (Kyocera Corp.), Shinichiro Michizono (KEK)
 
京セラと高エネルギー加速器研究機構は高周波窓としての必要特性を満たす材料開発に関して共同研究を進めております。 アルミナ材料AO479Uの材料特性は高周波窓に使用されるAO479Bなどの他材料と同等であることが、これまでの研究から得られました。実際の製造時や使用時の環境を考慮した特性の測定を進めており、今回ご報告します。加速器の製造工程の影響として想定する各種炉でロウ付けと同等の熱処理をおこなった時の条件違いによる特性変化と、入力結合器に使用する高周波窓と同等のサイズにて一個体内での場所による二次電子放出係数のバラツキの確認と、超伝導加速器の大電力運転と同じように冷却による温度サイクルを経た時のリークの有無などを確認しました。同時に、誘電率・誘電正接の温度特性についても測定しました。 また、高周波窓のマルチパクタ放電を抑制するコーティングとして酸化クロム膜の特性評価を進めております。