FRP007  ポスター④  10月21日 会議室P 13:00-15:00
ミュオンサイクロトロンの開発状況
Progress in development of muon cyclotron
 
○大西 純一(理研仁科センター),永谷 幸則,後藤 彰,山崎 高幸,三宅 康博(高エネ研),足立 泰平(理研仁科センター),湯浅 貴裕,安達 利一(高エネ研),筒井 裕士,楠岡 新也,熊田 幸生,恩田 昂(住重)
○Jun-ichi Ohnishi (RNC), Yukinori Nagatani, Akira Goto, Takayuki Yamazaki, Yasuhiro Miyake (KEK), Taihei Adachi (RNC), Takahiro Yuasa, Toshikazu Adachi (KEK), Hiroshi Tsutsui, Shinya Kusuoka, Yukio Kumata, Takashi Onda (SHI)
 
透過型ミュオン顕微鏡の実現をめざして、J-PARC MLFの超低速ミュオン(30 keV)を5 MeVまで再加速するためのミュオンサイクロトロンの開発を進めている。サイクロトロンの設計仕様、磁場測定などについては2020年、2021年の本年会の発表を参考にされたい。2021年後半はKEKつくばにおいてRF試験(加速周波数108 MHz)を行った。ローレベル系は自作で、パワーアンプも市販の1.5 kWアンプ16台と自設計したコンバイナーから製作した。RF試験では共振周波数とQ値測定、CST計算値との比較、Q値(2200-2700)改善の試行、発熱部の改造、シャントインピーダンス測定を行った。アンプ回路の改善も同時に行い、最終的に約17 kWのRFパワーを投入することができ、加速に必要なパワー(19 kW)入力のめどが得られた。現在、J-PARC MLFビームラインへの設置作業を行っているところであるが、インターロック試験、安全審査などが間に合えば、今期のビームタイム中に加速試験を開始したいと考えている。