WEP054  施設技術報告  8月11日 会議室P 13:10 - 15:10
あいちSR光源加速器の現状
Present status of accelerators of Aichi Synchrotron Radiation Center
 
○高嶋 圭史,石田 孝司,郭 磊(名大SRセンター),藤本 將輝(UVSOR),保坂 将人(NSRL),大熊 春夫(阪大RCNP),金木 公孝,鈴木 遥太,森里 邦彦,平山 英之(スプリングエイトサービス),加藤 政博(HiSOR),竹田 美和,國枝 秀世(あいちSR)
○Yoshifumi Takashima, Takashi Ishida, Lei Guo (Nagoya Univ.), Masaki Fujimoto (UVSOR), Masahito Hosaka (NSRL), Haruo Ohkuma (RCNP), Kimitaka Kaneki, Youta Suzuki, Kunihiko Morisato, Hideyuki Hirayama (SES), Masahiro Katoh (HiSOR), Yoshikazu Takeda, Hideyo Kunieda (AichiSR)
 
あいちシンクロトロン光センター(あいちSR)は、愛知県の科学技術政策である「知の拠点あいち」計画における中核施設として、中部地区を中心とする大学、研究機関、産業界、愛知県の協力によって建設され、あいちSRが運営してきた。2013年3月26日の供用開始から今年で9年目となる。 加速器は、50 MeV直線加速器、1.2 GeVブースターシンクロトロン、1.2 GeV蓄積リングから構成されている。蓄積リングは周長72 m、ラティス構成はTriple-bendの4回対称であり、ユニットセルの3台の偏向電磁石の内、両端の2台は磁場強度1.4T、偏向角39°の常伝導電磁石であるが、中央の1台はピーク磁場5T、偏向角12°の超伝導電磁石であり、25keV程度までの実用強度を持つ放射光が得られるというあいちSRの特徴を担っている。直線部の1カ所にはAPPLE-II型アンジュレータ1台が設置されている。 供用開始当時のビームラインは6本であったが、現在では企業専用および大学によるビームラインそれぞれ1本を含む11本のビームラインが稼働しており、さらに企業専用ビームライン1本を新たに建設中である。2020年度における加速器の総運転時間は1919時間であり放射光ユーザーの利用時間は1360時間であった。計画されたユーザー利用運転時間に対して光源が運転できなかった時間は約18時間であり、稼働率は約98.6 %であった。 本発表では、あいちSR光源加速器の現状について報告する。