WEOA01  加速構造①  8月11日 会議室A 9:00 - 9:20
高周波入力結合器の大電力試験におけるRF窓からの発光の観測
Observation of light emitted from an RF window of a high-power input coupler during RF conditioning
 
○阿部 哲郎,吉野 一男,影山 達也,坂井 浩,竹内 保直,榎本 瞬(高エネ研)
○Tetsuo Abe, Kazuo Yoshino, Tatsuya Kageyama, Hiroshi Sakai, Yasunao Takeuchi, Shun Enomoto (KEK)
 
SuperKEKB加速器用常伝導加速空洞(アレス空洞)では、800 kW(508.9 MHz, 連続波)仕様の高周波入力結合器を運転で使用している。高周波入力結合器は、その製造後、運転に使用する前に、RFコンディショニング、及び性能確認のため、専用のテストスタンドにて大電力試験を行う。その試験では、真空側のアークセンサー用ビューポートのひとつに高感度TVカメラを取り付けて、RF窓の様子を常時視覚的に観察してきたが、100 kW を超える高周波入力電力では、鋭い真空圧力上昇に同期してRF窓が(微弱に、または、強烈に)発光することがわかっている(但し、通常は、アークセンサーのインターロック閾値未満)。今回、そのような発光とRFコンディショニングの関係等を網羅的に測定したので、その結果について報告する。