WEAOA04 学会賞受賞講演 8月11日 会議室A 18:10 - 18:30 |
BNCT治療システムNeuCure®の開発 |
Development of NeuCure® BNCT system |
○密本 俊典(住友重機械工業(株)) |
○Toshinori Mitsumoto (Sumitomo Heavy Industries, Ltd.) |
住友重機械工業(株)は京都大学との共同で中性子捕捉療法(BNCT)用のがん治療システムを開発し、2020年3月に頭頸部がんについてPMDAより医療機器承認を得て“BNCT治療システムNeuCure®”として商品化した。中性子源は30MeV陽子サイクロトロンとベリリウムターゲットを採用した。発生する熱外中性子フラックスは陽子ビーム電流1mAで1.2×109 neutron/cm2/sec をコリメータ出口で達成し、1回の治療時間30分~60分程度となっている。患者セッティングは治療室に隣接した準備室で行い、治療室内ではそのセッティングを再現できる搬送システムを採用した。また、患者体位については座位、臥位に対応できる。本治療システムの特徴と医療機器開発の要点について述べる。 |