TUP049 光源加速器/レーザー 8月10日 会議室P 12:50 - 14:50 |
IR-FEL高出力運転に向けたcERLダンプラインの改造とビーム輸送スタディ |
Reconstruction and beam-transportation study of the cERL dump line for IR-FEL high-power operation |
○中村 典雄,谷本 育律,東 直,原田 健太郎(高エネ研),島田 美帆(高エネ研、広大),内山 隆司,野上 隆史,帯名 崇,高井 良太,下ヶ橋 秀典,濁川 和幸,加藤 龍好,阪井 寛志(高エネ研) |
○Norio Nakamura, Yasunori Tanimoto, Nao Higashi, Kentaro Harada (KEK), Miho Shimada (KEK, Hiroshima U.), Takashi Uchiyama, Takashi Nogami, Takashi Obina, Ryota Takai, Hidenori Sagehashi, Kazuyuki Nigorikawa, Ryukou Kato, Hiroshi Sakai (KEK) |
コンパクトERL(cERL)の赤外FELでは、ビームコミッショニングにおいてFEL光が検出され、その後のFEL出力の増大にも成功した。FELの発振が効率的に起きるとビームの運動量広がりが大きくなり、その下流の運動量アクセプタンスを越えることで深刻なビームロスにつながる。現在のバーストモード(マクロパルス幅 0.1 - 1 us, 繰り返し1-5 Hz)での運転からCWモードなどによる高出力FEL運転に移行する場合、放射線の観点から運動量アクセプタンスが最も狭いダンプラインの運動量アクセプタンスを広げてビームロスを抑え込むことが必要になる。そのために、2020年秋にダンプラインを改造し、モニタを含む真空ダクトのアパーチャ拡幅や電磁石の増強と再配置による分散関数の低減を行うことで運動量アクセプタンスを約80%改善させた。また、2021年3月には入射部から周回ループを介さずにダンプラインに直接ビームを入射して、改造後初めてのビーム輸送スタディも行った。本発表ではIR-FEL高出力運転に向けたcERLダンプラインの改造とビーム輸送スタディについて報告する。 |