TUP045  高周波源・LLRF  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
高周波特性からみた球形空洞型パルス圧縮器の製作
RF characteristics view of construction of spherical-cavity-type pulse compressor
 
○肥後 寿泰,惠郷 博文,阿部 哲郎,東 保男(高エネルギー加速器研究機構),坂東 佑星(総研大),佐治 晃弘,井原 功介((株)トヤマ),林 显彩,施 嘉儒(清華大学)
○Toshiyasu Higo, Hiroyasu Ego, Tetsuo Abe, Yasuo Higashi (KEK), Yusei Bando (SOKENDAI), Akihiro Saji, Kousuke Ihara (TOYAMA), Xiancai Lin, Jiaru Shi (Tsinghua University)
 
KEK電子陽電子入射器では、現行のパルス圧縮器に置換可能な球形空洞型パルス圧縮器の開発を進めている。このタイプはSバンドモデルでは清華大学で開発され、実験室レベルで稼働しているが、本件ではこれを出発点に、高い安定性と高繰返しに対応できるよう改良を加えて製作した。これまでに、低電力試験チューニングを進め、目論んでいた空洞内の縮退する2モードの周波数制御を行い、目指していたパルス圧縮性能を達成し、現在は高電力試験の準備に入っている。本稿では、電気設計の主要点を満たすために行った、製作段階での調整の方法と結果について、調整の限界に言及しながら報告する。