TUP035  加速構造  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
大強度ビーム加速に向けた大口径空胴の電場分布測定
Measurement of electric field in the RF cavity with large beam duct for high intensity beam acceleration
 
○佐古 貴行(東芝エネルギーシステムズ),森 義治,石 禎浩,上杉 智教,栗山 靖敏(京大複合研),津守 克嘉(核融合研),安藤 晃(東北大)
○Takayuki Sako (Toshiba Energy Systems), Yoshiharu Mori, Yoshihiro Ishi, Tomonori Uesugi, Yasutoshi Kuriyama (Kyoto Univ.), Katsuyoshi Tsumori (NIFS), Akira Ando (Tohoku Univ.)
 
NBI(中性粒子ビーム入射加熱: Neutral Beam Injection heating)が核融合プラズマの加熱に必須な手法として用いられている。発電実証を目的とする原型炉においてはプラズマの大型化に伴い、ビームの高エネルギー化が不可欠となる。絶縁耐圧上の制約が大きい静電加速に代わる加速方式として単胞型空胴を用いた高周波加速を検討している。単胞型空胴は単一の加速ギャップを有する加速空胴を複数並べることでビームを加速する方式である。従来の線形加速器と比較して大口径のビームダクトを有することから、ビームサイズを広げ空間電荷効果を抑制できる利点がある。一方で従来方式以上にビームダクト内の電場分布の影響が大きくなる。単胞型空胴によるビーム加速検証の要素試験として単胞型空胴と同一の加速モードであり、大口径のビームダクトを有するERIT空胴を用いて電場分布測定を実施した。本発表において電場分布の測定結果について報告する。