TUP027  ビーム診断・ビーム制御  8月10日 会議室P 12:50 - 14:50
J-PARC 3GeVシンクロトロン加速器トンネル内の中性子測定
Neutron measurement in the accelerator tunnel of J-PARC Rapid Cyclyng Synchrotron
 
○山本 風海,畠山 衆一郎(J-PARCセンター / JAEA),大津 聡(三菱電機システムサービス),松本 哲郎(産業技術総合研究所),吉本 政弘(J-PARCセンター / JAEA)
○Kazami Yamamoto, Shuichiro Hatakeyama (J-PARC Center / JAEA), Satoru Otsu (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Tetsuro Matsumoto (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)), Masahiro Yoshimoto (J-PARC Center / JAEA)
 
J-PARC 3GeVシンクロトロン(3 GeV Rapid Cycling Synchrotron, RCS)では、2021年5月現在、およそ740 kWで中性子ターゲットに向けた連続運転を行っている。機器の放射線損傷の検討のために、加速器運転中のビームロスによる中性子やガンマ線などの二次粒子のスペクトルの評価方法を検討しているが、ビームロス量が過多であった場合は、ビームロスによって発生する中性子やガンマ線を識別することは困難となる。しかしRCSでは、入射直線部を除きほとんどロスが発生していないことが、ロスモニタの出力および残留線量の測定よりわかっている。そこで、今回は運転後の線量が現在の運転状況において数十マイクロSv/h程度である出射分岐ダクトの近傍において、液体シンチレータを用いて中性子-ガンマ線の弁別が可能か予備試験を行った。試験の結果、検出器に入ってくる二次粒子のレートは弁別可能なレベルであることが判った。