THP057 施設技術報告 8月12日 会議室P 13:10 - 15:10 |
ニュースバル放射光施設の現状 |
Present status of the NewSUBARU synchrotron light facility |
○橋本 智,藤井 将(兵庫県立大 高度研),濱田 洋輔(高輝度センター),皆川 康幸,鍛治本 和幸,中田 祥太郎,平山 英之,田中 信一郎(スプリングエイトサービス) |
○Satoshi Hashimoto, Hitoshi Fujii (LASTI, Univ. of Hyogo), Hamada Yousuke (JASRI), Yasuyuki Minagawa, Kazuyuki Kajimoto, Shoutarou Nakata, Hideyuki Hirayama, Shinichirou Tanaka (SES) |
兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の運用する、ニュースバル放射光施設加速器の現状を報告する。本施設は、周長118mの電子蓄積リングと9本の放射光ビームラインで構成されている。専用の入射器により電子蓄積リングに電子ビームが入射されており、1GeV/300mA±0.2mAのTopUp 運転 (2021年度からは350mA TopUp運転)、および週に1、2日は1.5GeV/350mAの加速/Decay運転を行なっている。2020年度の前半のみ加速器の運転が行われ、トラブルによる利用運転停止時間は2時間程度になっている。トラブルの主な内容としては、tune補正システムの不具合や入射器のトラブルなどがある。2020年度後半に新しい入射器の設置工事が始まり、理研・JASRIの支援・協力の下、2021年1月より入射器のRFのコンディショニングを開始し、2月中旬より入射器のビーム調整を開始している。3月初めには電子蓄積リングへのビーム入射を確認しており、4月には350mA TopUp運転、加速運転が出来ることを確認している。4月下旬より、利用運転を再開している。 |