THP021 ハドロン加速器/ビームダイナミクス・加速器理論 8月12日 会議室P 13:10 - 15:10 |
簡易FELOコード |
Simple FELO code |
○尾崎 俊幸(高エネ研 加速器) |
○Toshiyuki Ozaki (KEK) |
自由電子レーザー(FEL)では、電子ビームと電磁場の相互作用を3元連立1次微分方程式で表し、進行方向に沿って微小間隔のステップで積分する方法が一般的であり、共振器型のFELOコードは充分に完成している。しかしながら、X線領域のXFEOを計算しようとすると、膨大な計算時間と膨大なメモリーを必要とする。 通常、加速器理論では、磁場の中を電子が運動するとき、その運動方程式を計算するよりも、磁石の入口と出口をマトリックスで関係づけてビーム輸送系を設計する。本論文では、アンジュレーターの入口と出口の関係を級数で結び付ける。 多くのテキストで、電場を規格化した変数εで基本方程式を摂動展開し、ε<<1の元でゲインの公式を導いている。本論文では、εを2次で止めれば、ε>1でも近似方程式として利用でき、飽和を説明できることを簡易コードで示す。 本論文では、THz-FELO, IR-FELOで確認し XFELO設計を検討する。 |