MOP044  高周波源・LLRF  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
ILC導波管コンポーネント大電力試験の為のレゾナントリング構築
Construction of L-band Resonant ring for high power testing of ILC waveguide components
 
○石本 和也,沼田 直人,塙 泰河(㈱NAT),明本 光生,荒川 大,片桐 広明,中島 啓光,松本 修二,松本 利広,三浦 孝子(高エネルギー加速器研究機構)
○Kazuya Ishimoto, Naoto Numata, Taiga Hanawa (NAT), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Hiromitsu Nakajima, Shuji Matsumoto, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura (KEK)
 
国際リニアコライダー(ILC)での超電導空洞への高周波源として10MWマルチビームクライストロン(MBK)の使用を予定しており、その仕様は運転周波数1300MHz、パルス幅1.65ms、繰り返し5Hz、最大出力5MW×2である。 超電導空洞に付帯した入力カプラーまでL-band方形導波管(WR650)を用いて立体回路を構築、RFを供給する。このため、導波管は最大で5MWのRF出力に耐えることが要求される。 しかし、KEK-STF加速器の運転時、通過RFが数MWに満たないところで管内放電が頻発している。 これに対して、絶縁ガスの封入など様々な対策はあるが、導波管製造の溶接方法や洗浄等による放電への影響を調査しようと考えている。 これまでは製作した導波管に対して目視での内面検査、圧力シートを用いてのフランジ面の評価、ネットワークアナライザーで諸特性(VSWR、Loss等)を測定し、問題が無ければRF供給ラインへの組込みを行っていた。 今後、ILCの電力分配系でのRF安定供給を目指してレゾナントリングを構築、導波管コンポーネントでの大電力試験と共に、導波管内での放電現象の調査を進めていく予定である。 本報告ではレゾナントリング試験設備の構築から大電力試験までの報告を行う。