MOP028  ビーム診断・ビーム制御  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
J-PARC MRアボートダンプラインプロファイルモニターによるMRビーム評価
DIAGNOSIS OF BEAMS BY A PROFILE MONITOR IN THE BEAM DUMP LINE OF J-PARC MR
 
○佐藤 洋一,橋本 義徳(KEK/J-PARC),酒井 浩志(三菱電機システムサービス),佐藤 究(東京大学)
○Yoichi Sato, Yoshinori Hashimoto (KEK/J-PARC), Hiroshi Sakai (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd), Kiwamu Sato (U Tokyo)
 
J-PARCメインリング(MR)アボートラインにおけるマルチリボンプロファイルモニター(AbortMRPM)の運用について述べる。MRでは速い取り出しシステムにより3 GeVでの入射から30GeV加速までの任意のタイミングでアボートラインにビームを取り出すことが可能である。このため周回および加速中のエミッタンス及びバンチ形状の推移が把握できる。リボンに1ミクロンのチタンフォイルを用いることでロスを低減しているため、MRの最大バンチ当たり陽子数4E13 protons per bunch (ppp)にも十分対応している。各リボンチャンネルの感度レンジはフロントエンド入力の信号減衰器により調整でき、1E10 ppp程度からのビーム評価が可能となっている。このような測定性能は、大強度ビームだけでなく種々のMRビームの調整においても、ビーム最適化のツールとして効力を発揮している。本報告では、AbortMRPMによる種々のビーム診断方法とビーム評価の事例を中心に紹介する。