MOP019  ハドロン加速器/ビームダイナミクス・加速器理論  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
LバンドRF窓用セラミックスの高周波誘電特性
RF dielectric properties of alumina ceramics for L-band RF window
 
○平野 耕一郎(原子力機構/J-PARC),内藤 富士雄(高エネ研)
○Koichiro Hirano (JAEA/J-PARC), Fujio Naito (KEK)
 
日本特殊陶業株式会社製のアルミナセラミック(型名HA95およびHA997)がJ-PARCリニアック空洞のRF窓に使用されてきた。これらのRF窓材が製造中止になったため、代替品を検討している。運転周波数324MHzのRFQ空洞のRFカップラーには、直径166㎜のHA95が使用され、DTL空洞のRFカップラーには、直径150mmのHA997が使用され、SDTL空洞のRFカップラーには、直径203㎜のHA95が使用されている。一方、運転周波数972MHzのACS空洞のピルボックス型RF窓には、直径285mmのHA95が使用されている。このように、Lバンドでは大口径のセラミックスが使用されており、RF窓材としての製作が難しい。また、メーカーのカタログに記載されているセラミックの誘電特性は、実際の大口径のものと異なる場合がある。このため、代替品のアルミナセラミックスについて、直径285mmのRF窓材を試作し、空洞共振器を用いて、誘電率および誘電正接を測定した。今回は、京セラ株式会社製A479BおよびA479U、フェローテック製AM997およびAM997QⅡの高周波誘電特性について報告する。