MOP017  電磁石と電源  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
九大150 MeV FFA(Fixed Field Alternating gradient)加速器におけるビーム光学改善のための電磁石改造に関する研究
Magnet remodeling for the improvement of beam optics in the 150 MeV FFA (Fixed Field Alternating gradient) accelerator at Kyushu University
 
○和賀 雄飛,有馬 秀彦,米村 祐次郎,足立 恭介,伊藤 彰洋,池田 伸夫(九大),森 義治(京大)
○Yuhi Waga, Hidehiko Arima, Yujiro Yonemura, Kyosuke Adachi, Akihiro Ito, Nobuo Ikeda (Kyushu Univ.), Yoshiharu Mori (Kyoto Univ.)
 
集束力が運動量に依らない零色収差という特徴を持ち、大きな運動量アクセプタンスと空間アクセプタンスを有したFFA加速器は、大強度の2次粒子を生成する用途への利用が期待されている。九州大学の150 MeV FFA加速器では、重イオンビームの加速や陽子ビームのさらなる大強度化が計画されており、ベータトロンチューンの選択の自由度が高く、加速中のビーム損失を低減できる光学系が必要とされている。しかし、150 MeV FFA加速器は当時の計算機の性能の問題で電磁石同士の磁場の干渉が適切に考慮されていなかったため、ベータトロンチューンが運動量に対して変化する光学系となっていた。本研究では、150 MeV FFA加速器のビーム光学系の改善を目的として、電磁石と集束力補正機構に関する研究を行った。本発表では、三次元磁場計算と軌道計算を用いて電磁石形状の変更、追加磁極と磁気シールドの設計を行い、ベータトロンチューンの変化量を評価した結果について報告する。