MOP010  加速器土木・放射線防護/真空  8月9日 会議室P 12:50 - 14:50
溶接ステンレス板を使った大口径ピローシールの開発
Development of a large-diameter pillow-seal using welded stainless-steel plates
 
○倉崎 るり,山野井 豊,渡邉 丈晃(KEK),中村 哲朗(株式会社ミラプロ)
○Ruri Kurasaki, Yutaka Yamanoi, Hiroaki Watanabe (Institute of Particle and Nuclear Studies, High Energy Accelerator Research Organization), Tetsuro Nakamura (MIRAPRO CO.,LTD.)
 
ピローシールは鏡面研磨されたダイヤフラムを圧縮空気で膨らませて、同じく鏡面研磨されたミラーフランジへ密着させることで真空気密を得ることができる真空着脱装置である。これまでのピローシールのダイヤフラムは継ぎ目のない一体物のステンレス板から製作されてきた。そのため現状としては、ピローシールの大きさ(口径)は入手できるステンレス板の大きさで制限されている。そこで本研究では、より大口径のピローシールを作ることを目的とし、溶接で接合したステンレス板からダイヤフラムを製作し、口径110mmのピローシールへ組み込んで基礎的な性能評価を実施した。今回の発表では、溶接型ダイヤフラムを使用した口径110mmのピローシールによるHeリーク量などの測定結果について報告を行う。