MOOA05  加速器土木・放射線防護  8月9日 会議室A 17:20 - 17:40
J-PARC MR 防災システムの進展
Progress of J-PARC MR Disaster Prevention System
 
○川端 康夫,松田 浩朗,松元 和伸(飛島建設株式会社),田頭 茂明(関西大学),石井 恒次,山本 昇,別所 光太郎(KEK),吉岡 正和(岩手大学・東北大学)
○Yasuo Kawabata, Hiroaki Matsuda, Kazunobu Matsumoto (TOBISHIMA CORP.), Shigeaki Tagashira (Kansai Univ.), Koji Ishii, Noboru Yamamoto, Kotaro Bessho (KEK), Masakazu Yoshioka (Iwate Univ.,Tohoku Univ.)
 
2019 年にJ-PARC MR 加速器トンネルにおいて、作業者のリアルタイム位置情報、及び双方向情報伝達等を実現するために、測位機能を有した防災システムの運用を開始した。同年、厚生労働省の科学研究費補助金に採択され、2021年度までの3年間でJ-PARC MRでの完全運用を目指している。2020 年は、①地上の電源棟にも LAN を繋いで本システムの使用を可能にし、利便性の向上を図った。②トンネル内に設置した 30 個の AP の耐放射線性を向上するために、ビーム運転時の AP 電源 OFF が必要とされるが、自動で ON/OFF する装置の導入を行った。③ 360 度カメラの接続してトンネル内機器のモニター等で活用できるようにした。④QR コードを読み取ることで放射線測定値と場所を自動で読み込む機能も追加する。今後、利用者数の増加を目指し、災害時対策の充実に加えて日常使用の利便性を向上する方向で開発に取り組んでいる。これら防災システムの進展状況について報告するとともに、今後の研究開発による本システムの発展性にも言及する。